「米軍の運用」が最優先される異常な事態等に対する緊急申し入れ
2017年8月25日
岩国市長 福田良彦様
住民投票を力にする会 代表 松田一志
貴職におかれましては、益々ご清祥のことと存じます。
米軍機や米艦船の深刻な事故が続いています。そうした最中に海上自衛隊岩国基地でCH101が墜落事故を起こしました。
艦載機部隊の移駐によって、東アジア最大の基地にされてしまうことへの市民の不安の声は一連の事故によってさらに広がっています。
よって、緊急に下記の事項についてお尋ねいたしますので誠意あるご回答と迅速な対応をお願いいたします。
記
1、岩国日米協議会の確認事項に違反する米軍の飛行訓練について
①「盆13日から16日は飛ばないようにする」との確認事項があるにも関わらず、今年のお盆は、通常通りの飛行を繰り返した。騒音測定器の数値、市民からの苦情件数、市の対応などを明らかにすること。
②艦載機部隊の移駐が行われれば、平穏な市民生活が脅かされることになる。岩国日米協議会の発足の趣旨からしても直ちに岩国日米協議会の開催が求められる。
2、空母艦載機部隊の岩国移駐後も「厚木基地を使用する」との米軍の発表について
①厚木基地周辺の住民の苦痛も岩国市民の不安も理解しようとせず、勝手気ままな運用を行うことは絶対に許されない。直ちに運用内容を確認し、基地被害の拡大につながる艦載機部隊の岩国移駐を中止するよう日米両政府に要請すること。
②このたびの事態で米軍の運用が確定的でないことが明らかになった。平穏な市民生活を守るためには、米軍の運用に一定の縛りをかける必要性があり、日米地位協定の見直しを政府に求めること。
3、構造的欠陥機MV22オスプレイの飛行中止を求める件について
①普天間基地所属のオスプレイは、昨年12月に沖縄県名護市沿岸部で墜落事故、今月5日にはオーストラリア海岸沖で墜落事故を起こしている。何ら原因究明がなされないままに飛行が続いていることは異常であり、飛行中止を政府に要請する事。
4、海上自衛隊岩国基地でCH101ヘリコプターが墜落事故を起こした件について
①原因や再発防止についての「事故報告書」がまとまり次第、速やかに明らかにするよう海上自衛隊岩国基地に要請すること。
5、来年の錦川清流駅伝大会を米軍に提供した陸上競技場を使用することについて
①施設利用の概要が決定されているかのような連想をさせるが、真偽のほどはどうなっているのか説明すること。