「異議あり!基地との共存 市民行動実行委員会」8項目の申し入れ


11月27日に艦載機の本格移駐が開始されるといわれている中、11月24日FA18ホーネット戦闘攻撃機ら9機が岩国基地に飛来しました。

中国四国防衛局は、東京都の沖ノ鳥島沖で起きたC2輸送機の墜落事故に伴う米軍の運用で、在日米軍再編に伴う移駐とは考えていないと説明しています。

しかし、現実的に事故が多発する中で原因究明がなされないままの移駐のフェイント開始であることには間違いがありません。

「住民投票を力にする会」など移駐に反対する市民団体は24日、抗議行動を行いました。

また、異議あり!「基地との共存」市民行動実行委員会は、「空母艦載機の移駐容認の撤回」、「愛宕スポーツコンプレックス」等について8項目の申し入れを岩国市長に行いました。


空母艦載機部隊の移駐は、平穏な市民生活を破壊する元凶であり、絶対に部隊の受入れを容認しないことを求める緊急申し入れ

2017年11月27日

岩国市長 福田良彦様 

異議あり!「基地との共存」市民行動実行委員会 代表 岡村寛

 貴職のおかれましては、益々ご清祥のことと存じます。

 オスプレイ、大型ヘリコプターやC2大型輸送機などが相次いで墜落事故を起こしていますが、明確な原因究明がなされることなく事故が過去のものにされようとしています。加えて、沖縄では米海兵隊員が飲酒運転による交通死亡事故を引き起こし、那覇署に逮捕される事件も起こっています。

 艦載機部隊の第2陣の移駐開始が報じられるもとで、東アジア最大の基地にされてしまうことへの市民の不安の声は一段と強まっています。

 よって緊急に下記の事項について申し入れますので誠意あるご回答と迅速な対応をお願いいたします。

1、空母艦載機部隊の移駐を容認しないように求めることについて

 ①空母艦載機部隊の移駐に伴う、滑走路の運用に対して市民生活への影響を第一義とする姿勢を明確にすると同時に、昼夜に関係なく濃密な訓練が行われた際は、日米両政府に対して訓練の中止を含めて断固抗議すること。

 ②爆音被害の影響について、実態に即した騒音調査などを直ちに実施し、爆音被害の拡大が確認された際は必要な手立てを行うこと。

 ③これまでも米軍関係者の犯罪が繰り返され、そのたびごとに「日米地位協定の見直し」が議論されてきた。市民の生命・財産を守る立場から「日米地位協定の見直し」を日米政府に強く求めること。

 ④政府の情報提供の努力が全く感じられない。正確で迅速な情報提供を政府に強く求めること。昨日の中国四国防衛局長の市長訪問の内容を明らかにすること。

2、愛宕スポーツコンプレックスの共同使用について

 ①現地実施協定を市民に明らかにすること。

 ②この施設は、日米地位協定の2条4項a(3条も含む)に定められたものであるが、施設内での事件・事故が発生した際、米軍と日本の警察との関連を説明すること。

 ③市民がより自由に運動施設が利用できるよう、施設の返還を日米政府に求めること。

3、その他について

 ①艦載機移駐に対する市民の声を聞くために、対話集会の計画や私たちの申し入れにも直接対応することを求める。