市民共同でたたかった歴史的選挙 姫野あつこ候補 善戦健闘
艦載機移駐・米軍住宅建設反対のたたかいさらに
1、選挙結果について
1月24日投票の岩国市長選で、私たち「住民投票を力にする会」(以下「力にする会」)は、岩国市内の他の4 つの市民団体(愛宕山を守る会、住民投票を活かす会、「草の根」、瀬戸内ネット)とともに、艦載機移駐・米軍住宅建設反対をかかげる共同の候補に姫野敦子氏を擁立してたたかいました。
投票率が47.49%と前回より大幅に下がるなか、姫野候 補は14,820票(得票率27.5%)を獲得し、善戦健闘しましたが及ばず、福田良彦・現市長が39,074票(得票率72.5%)で再選されました。
ご支持、ご支援をいただいたみなさんに心から感謝申し上げます。また「力にする会」にたいし、県内、県外から よせられた物心両面にわたるご支援に心から感謝申し上げます。
2、今回の選挙戦の様相と問われたもの
今回の選挙戦の最大の争点は、2017年に計画される艦載 機移駐の是非でした。
姫野候補は、艦載機移駐・米軍住宅 建設反対を正面からかかげ、「子どもたちに平和で安心して暮らせる岩国を残そう」「再編交付金に頼らず、自立した市政を」と訴え、たたかいぬきました。
この訴えは、市民の強い共感を広げました。 福田候補は、市の総合計画に「基地との共存」をかかげつつ、基地交付金に頼る「実績」の宣伝に終始し、艦載機問題に全くふれませんでした。そのなかで、姫野候補が27. 5%の得票を得たことは、福田市政への批判の表れです。
今回の選挙結果は、艦載機移駐計画と、なし崩しの基地拡大への市民の不安がはっきり示されたものです。私たちは、福田市政に、艦載機移駐・愛宕山米軍住宅建設に反対 し、国とアメリカに中止するよう要望することを、あらた めて強く求めるものです。
3、今回の市長選の画期的意義と私たちの決意
今回の市長選で、市長選史上初めて、米軍岩国基地増強 に反対する5つの平和市民運動団体が共同して、姫野敦子氏を候補者に擁立してたたかいました。このことは、これ からの市民運動の発展にとっても画期的意義をもつもので す。立候補の要請を敢然と受けて立った、姫野氏の勇気に心から敬意を表するものです。
5団体は「艦載機移駐反対、愛宕山米軍住宅建設反対」 の一点で力をあわせ、選対も協議を重ねながら運営し、選挙運動にとりくみました。福田陣営にとっても、この市民の共同が一番の脅威となりました。 5団体の共同はこれからの運動に、大きな展望を開くものであり、基地拡大強化に反対し、平和を望む多くの市民 に、希望を与えるものとなりました。
私たちは、市民運動5団体の連携と共同をいっそう強め、 沖縄そして全国と連帯し、幅広い多くの市民のみなさんと力をあわせ、これからもたたかいつづけます。そして「オー ル岩国」に発展させ、「戦争する国づくり」をすすめる安倍暴走政治、そして安倍直轄の福田市政ノーの声を引き続き広げ、来年に迫った空母艦載機移駐計画を中止させるた めに奮闘していきます。
2016年1月24日 「住民投票を力にする会」代表 松田一志
住民投票を力にする会ニュースNo.18より