「米軍の運用」より市民の安全確保を最優先するための緊急申し入れ
8月29日、MV22オスプレイが岩国基地(山口県)から大分空港に向かう途中、機体の異常が確認され、大分空港に緊急着陸しました。着陸後に白煙や炎が目撃されました。
緊急着陸の前日、岩国基地でもオスプレイが白煙をあげているのが目撃されています。岩国から大分までオスプレイなら10分程度ですが、わずかな距離で緊急着陸したことから、きちんと点検・整備していたのか疑問も懸念されます。
防衛省や大分県によると、オスプレイは9月4日までに左右のエンジンを交換し、ほぼ修理作業を終えたとのことですが、エンジンを交換したことから、かなり深刻なトラブルだった可能性があると報道されています。
緊急着陸から11日目に大分空港を飛び立ち、岩国基地にやってきましたが、前日10日のエンジンテストでも白煙が目撃されました。
『プロペラを回す点検をした際、当初、機体上部のエンジン付近から白煙が発生した。、回し続けるうちに発生しなくなった。県などによると、白煙の発生は「通常起こりうる現象」という。』と報道されていますが、白煙の発生がしばしばみられることはありません。市民の安全を無視した事故続きのオスプレイの運用に強く抗議します。
(写真提供・戸村良人さん)
2017年9月4日
岩国市長 福田良彦様
住民投票を力にする会 代表 松田一志
「米軍の運用」より市民の安全確保を最優先するための緊急申し入れ
貴職におかれましては、益々ご清祥のことと存じます。
さて8月28日12時48分頃、岩国基地内で沖縄県の普天間基地所属のMV22オスプレイ1機から白煙が上がっているのが確認されています。翌日、その白煙を上げたMV22オスプレイが普天間飛行場に向けて離陸し、直後にエンジントラブルが確認され、大分空港に緊急着陸しました。
トラブルを起こした同機は、現在も大分空港に留まり、エンジンの交換や機体の整備が続けられていますが、完了時期は未定とのことです。
本来、オートローテーション機能がない構造的欠陥機オスプレイは、航空法に違反し、国内を飛行することは出来ません。
今後も「米軍の運用」が優先されるような事態を容認し続ければ、私たちの生命・財産が脅かされるような事故に巻き込まれてしまいます。
そこで下記の事項についてお尋ねいたしますので誠意あるご回答と迅速な対応をお願いいたします。
記
1.普天間飛行場所属のMV22オスプレイの連続する事故等について
①白煙を上げた機体を翌日飛行させたうえ、大分空港に緊急着陸し、エンジンを交換するような重大事態になっていることは異常な事態である。日米両政府に断固抗議すると同時に、オスプレイの飛行中止を強く要請すること。
②大分空港に緊急着陸したオスプレイのエンジントラブルについて情報をすべて公表するよう日米両政府に強く要請すること。
2、厚木基地での空母艦載機部隊の着艦訓練について
①9月2日厚木基地で、午前8時から午後3時40分まで空母艦載機が離着陸訓練を行った。しかも周辺自治体への通告は訓練の当日であった。市民の平穏な生活よりも「米軍の運用」が優先される結果となった。
空母艦載機部隊の離着陸訓練は認めないとする態度を改めて確認したい。
3、パブリック・アクセスロードが閉鎖されていることについて
①「米軍基地内の施設を岩国市が許可を得て利用していただくもの」とは、どのような法的根拠によるこのか説明を求める。
②現在、出入り口を閉鎖している理由は何か、いつ開門するのか説明を求める。