KC-130空中給油機の飛行中止を求める緊急申し入れ


7月11日 CNNニュースによると、米南部ミシシッピ州レフロア郡の緊急対応当局は10日、海兵隊の軍用機が同郡に墜落し、16人が死亡したと発表しました。死亡した16人は全員が機体に搭乗していた。搭乗者の中に生存者はいないという。

墜落したのは軍隊で最も広く使用されている機体の1つである「KC-130」。物資や兵員の輸送のほか、空中給油機としての役割も果たす。

海兵隊はツイッターで今回の事故に言及したが、詳細は明らかにしていない。

墜落現場には米連邦捜査局(FBI)も入り、捜査に当たっている。レフロア郡はミシシッピ州の西部に位置し、農村地帯が大半を占める。

岩国基地には墜落したKC-130空中輸送機と同型の航空機が配備されています。未だ墜落の原因は発表されていません。

住民投票を力にする会ではKC130の飛行中止を求める緊急申し入れを行いました。


米軍戦闘機の市街地上空での訓練に抗議し、KC130空襲給油機の飛行中止を求める緊急申し入れ

2017年7月14日

岩国市長 福田良彦様 

住民投票を力にする会 代表 松田一志

 貴職におかれましては、益々ご清祥のことと存じます。

 空母艦載機部隊の米軍岩国基地への移駐を巡って、市民の多くが騒音の拡大や戦闘機の事故や米兵米軍族による犯罪などの増大に不安を抱いていることが明らかになりました。そうした不安が現実のものになったのが今回の2つの出来事です。

 7月10日の市街地上空での旋回飛行訓練について、米軍関係者は「合意に基づく訓練ルートを飛行している」とマスコミの取材に対して回答していますが、これは重大な問題を含んでいます。つまり、米軍は「市街地上を飛行しても問題なし」と考えていることが明らかになったからです。

 そして、米国内でKC130空中給油機が墜落し、乗員16名全員が死亡する重大事故が発生しました。

 墜落した同型機が米軍岩国基地には15機も配備されています。この間、貴職が繰り返し発言してきたように、「言うべきことははっきり言う」時が今ではないでしょうか。

 そこで下記の事項についてお尋ねいたしますので誠意あるご回答と迅速な対応をお願い致します。

 

 

1.7月10日18時半ごろから22時過ぎまで行われた市街地上空での旋回訓練の件

 ①今回の市街地上空での旋回訓練について、米軍岩国基地司令官に対して文書で厳重な抗議を行うこと。

 ②今回の市街地上空での旋回訓練を実施した飛行した部隊、その目的など訓練の具体的内容を明らかにするよう迫ること。

 ③今後、勤務時間外に市民から寄せられる戦闘機等の爆音の苦情については、市長をはじめ関係担当職員が、直接対応できるように改善すること。

2.7月10日米国ミシシッピ州で、KC130が墜落し乗員16名全員が死亡した墜落事故に関する件

 ①事故原因の解明と再発防止策について米国政府から明確に示されるまで、米軍岩国基地に配備されているKC130空中空輸機の飛行を中止するよう日米両政府に強く要請すること。

 ②訓練を実施している沖縄県と連携を強め、飛行中止を一体となって求めていくこと。