岩国基地内に76億円の新校舎完成


2月3日、米海兵隊岩国基地内のマシュー・ペリー高校で新校舎完成を祝う式典が福田岩国市長や市職員も列席してお行われました。

マシュー・ペリー高校新校舎完成 米海兵隊岩国基地公式HPより

新校舎完成を祝ってリボンカットを行ったのは、岩国基地司令官のリチャード・ファースト大佐、ロレンツォ・ブラウン校長、ジェフェリー・カー副校長、福田良彦岩国市長、その他岩国市の職員。

建設費、6千7百万ドルをかけた新校舎の建設は2014年8月に始まり、2016年8月に完了した。この新校舎は、400メートルトラック、人工芝サッカー場とフットボール場、売店、1,000席の観客席も完備。

67000000ドル は、 7,609,860,000 円(76億986万円)!!

                                       (1ドル 113.5800 円)

岩国市の2016年度教育予算は、教育費 63億9,603万3,000円岩国市28年度予算の概要より

平均的な日本の学校の建築費用は1平方メートルあたり27万円位だそうなので、

新校舎165,000平方フィート(約15,300平方メートル)を日本の学校として建設したら、4,131,000,000(41億3100万円)

何とも手厚い思いやりです。

学校内には電子ロック、生徒用の台所、大きな教室と廊下、手縫いのカーテンが掛けられた体育館、生徒やクラスで野菜を育てるための庭など、新しい機能も充実しているそう。

DPRI(防衛政策見直協議)統合管理事務所長のブライアン・ワトワさんは

「特に学校施設は、アメリカ人生徒だけでなく、基地外から頻繁に訪れる人たちにも利点があるからです。岩国にはペリースクールと日本の学校との間で、文化や教育の機会を分かち合ってきた長い歴史があります。これら新しい施設のおかげで、既に強く結ばれた絆はさらに深くなっていくでしょう。」と話したそうです。

昨年、福田岩国市長は市政で初めて「基地との共存」を打ち出しました。

「基地を教育に利用する」といいますが、岩国基地は軍事施設であることが前提ならば、子供たちにどのように伝えていくべきなのか?市民一人一人が考えなければならないことです。

 

式典でのブラウン校長の言葉

「円形競技場は二つの目的があります。ひとつは歴史的意味があります。この競技場は、1853年にアメリカ政府の代表として日本に開港を迫るためにやって来た、マシュー・ペリー提督が率いた13隻の船をあらわしています。また、天気がいい日は演劇部の生徒が練習するためにも使われます。円の中心に立って話すと、マイクを使っているかのように聞こえるのがわかります。」

まさに、下田条約から続く不平等条約。日米安保の本丸、地位協定のシンボルのようです。

また式典に先立って30年後に開ける予定のタイムカプセルが贈られたそうです。

岩国の30年後、基地はまだここにあり続けるのでしょうか?