米軍艦載機移転 「整備全て岩国基地で」 議会で市が答弁 /山口


3月8日付 毎日新聞の報道より

https://mainichi.jp/articles/20170308/ddl/k35/010/558000c

米軍再編に伴う厚木基地(神奈川県)から岩国基地(岩国市)への空母艦載機部隊移転計画に絡み、岩国市は7日、米軍が移転後の艦載機について最高度の整備も含めて岩国基地で実施する予定であることを明らかにした。国はこれまで移転後も最高度の整備は厚木基地で実施すると説明していたが、全ての整備が岩国基地で実施される見通しになった。この日の市議会一般質問で答えた。

 艦載機の整備は▽運用▽中間▽補給処--の3段階あり、順にレベルが高くなる。補給処レベルはオーバーホールなど最も高度な知識と専門技術を要する。これまで国は「運用、中間レベルの整備は岩国で実施するが、補給処レベルの整備は移転後も厚木で実施する」と説明していた。高度な整備拠点が残ることで、厚木基地周辺の騒音軽減の見通しが疑問視されていた。

 市によると、今年1月19日に中国四国防衛局から、艦載機の主力戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットと電子戦機EA18Gグラウラーについて「補給処レベルの整備を岩国基地で実施する」と説明があった。

 現在、補給処レベルの整備をしている厚木基地隣接の日本飛行機(本社・横浜市)が岩国に移るのか、他の企業が岩国で整備するのかについて、市は「情報は持っていない」と答えた。

 岩国市と同様の説明を1月に国から受けた神奈川県大和市によると、補給処レベルの整備は岩国側の米軍格納庫で実施される予定という。【古賀亮至】

〔山口版〕