MV22オスプレイの飛行中止と東アジア最大の基地化に反対する緊急申し入れ


オーストラリア北東部沿岸で訓練中の沖縄普天間基地所属のオスプレイMV22が墜落し、3人が死亡した事故が発生しました。上記の動画は事故のニュースを伝え、死亡した海兵隊員の家族の悲痛な声も収録されています。

山口県の記者発表はこちらです。

オーストラリアにおけるMV-22オスプレイの事故に関する要請結果について 

住民投票を力にする会では、事故原因の究明と安全対策を求めて飛行中止と東アジア最大の米軍基地に変貌する事により基地被害が拡大することは明白であるとして基地化に反対し、迅速な情報開示を求め緊急申し入れを行いました。


MV22オスプレイの飛行中止と東アジア最大の基地化に反対する緊急申し入れ

2017年8月8日

岩国市長 福田良彦様 

住民投票を力にする会 代表 松田一志

貴職に置かれましては、益々ご清祥のことと存じます。

さて8月5日午後、沖縄県の普天間基地所属のMV22オスプレイ1機が、オーストラリア北東部の沿岸で墜落事故を起こしました。乗員26人のうち23人が救助されましたが3人は行方不明で捜索が続けられています。

 8月7日、中嶋浩一郎沖縄防衛局長は「訓練中のオスプレイが、輸送揚陸艦グリーン・ベイに着艦しようとした際に失敗した」と米側から事故状況の説明があったことを明らかにしました。

 オスプレイはオートローテーション機能を持たない構造的な欠陥機であり、数多くの重大事故を起こしながらも原因究明も安全対策も進んでいません。こんな欠陥機が全国を飛行することは認められません。国内からの退去を求めることが妥当です。

 そこで下記の事項についてお尋ねいたしますので、誠意あるご回答と迅速な対応をお願いいたします。

1.普天間飛行場所属のMV22オスプレイが墜落事故を起こしたことについて

①米軍は事故原因を明らかにすることなくオスプレイの訓練を続けている。私たちの生命財産が脅かされるこうした事態に対して日米両政府に断固抗議すること。

②事故原因が明らかにされるまでMV22オスプレイの飛行を中止するよう日米両政府に強く要請すること。

③今月10日から北海道で行う日米共同訓練に、オスプレイが参加すれば欠陥機が全国で上空を飛行し、道内で飛行・訓練することになる。こうした訓練の中止を日米両政府に緊急に要請すること。

2.東アジア最大の米軍基地に変貌させられることによる基地被害の拡大について

①市民に対して、艦載機部隊の移駐に関する情報開示が遅すぎる。迅速な情報開示を政府に要請すること。

②地域振興策や基地関連交付金等の増額では、基地被害の軽減にはつながらない。市長の艦載機部隊の移駐容認の態度は「基地被害との共存」であり、平穏な生活を求める市民との矛盾は深まるばかりである。基地被害の実態把握、軽減についてはどのような施策を示すのか説明を求める。